posted by anna
at 17:23:00 │
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スペース /加納朋子
☆内容☆
クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは「謎」。駒子シリーズ第3作。『週刊アスキー』『ミステリーズ!』連載を単行本化。
☆著者からのコメント☆
はじめに
この本を手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございます。本作品は、『ななつのこ』『魔法飛行』(共に創元推理文庫)に続くシリーズ第三作にあたります。私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を耳にしつつ、お待たせすること十年以上……もう誰一人待ってくださってなんかいないのでは、と怯えつつ、ようやく『スペース』を上梓することができました。スローテンポにも程があると、我ながら呆れてしまいます。
そういう、なんとも間延びした間抜けなシリーズなので、この上お願いするのはあまりに厚かましくて気が引けるのですが、できましたら『スペース』単体ではなく、『ななつのこ』『魔法飛行』と順番に読んでいただけたらなあ……と。 もちろん、本作品だけでも完結したひとつのお話としてお読みいただくことはできます。ですから私のこのお願いは作者の単なるわがまま、もしくは「冷めないうちに食べてね」という、おかあさんの台詞のようなものとして、お心に留め置いていただけましたら幸いです。
(『スペース』巻頭より)
☆感想☆
なんというか、面白かったんですけど、
よくも悪くも駒子シリーズで
進展しやしねぇ!!
あとトリックというか、謎に
は途中で気づいてしまったのが残念。
うわぁ!そうだったんだ!!
という驚きが最近私の中で少ない。
久々にそんな驚きをしたのが「容疑者xの献身/東野圭吾」だったしなー。
アンナママ的にはそんなに面白くなかったらしい。
犯人がわかってるヤツは読んでてつまらないんですって。
で、スペースなんですけど、
とりあえず加納ワールドにはどっぷりたっぷりひかれると思います。
大変魅力的なオハナシです。
ただ、そろそろ2人の関係を進展させて書いてほしいな、というのが読者の気持ちかなー。
これを読む前には「ななつのこ」と「魔法飛行」を読んだ方がよろしいかと。
順番にレビューしろよ、私。と、今思いました。PR
posted by anna
at 22:07:07 │
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螺旋階段のアリス / 加納朋子
大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが
―事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。…亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていないという調査を頼む妻。人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクターに託して描く七つの物語。
加納ミステリ大好きなんですが、
コレは
タイトル勝ちな作品でしたね。
はじめて読んだのはハード本だったのですが、文庫本で出て、即買いました。
7編からなる小さなほのぼのミステリを主題としていて、謎解きが自分でも出来てしまうというのが乙な一品。
加納ミステリの3分の1は読んでる途中に絡みあった紐を解きほぐすことが出来ました。私は、ですが。
なので、多分、もっと解ける人もいっぱいいると思う~vv
解ける=展開がわかって面白くない。
というセオリーが通じないのがこの加納朋子です。
アリス大好きアンナですが、
アリスは特に関係ありません。
時折、オマージュとして(ディズニーではなく原作を)使っていること、主人公助手の女の子の名前くらいじゃないでしょうか・・・・。
特にドロドロしたところもないので(さすが加納作品!)ミステリ好きじゃない方でも手にとりやすく、短編集なので読みやすい一冊。
個人的には「最上階のアリス」が好きかなー。
個人的にはアリスシリーズより、駒子シリーズの方が好きなのだけれども。