posted by anna
at 22:23:48 │
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☆内容☆
同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が導きでした真実は何を意味するのか。
☆感想☆
王道ミステリだ・・・!!
しかも密室・・・・・・!!!
と思ったのがまず。
森ミステリの不思議なトコは読み終えた時の
「うわー面白かった!」に負けないくらい
読んでる途中の
「うわ!面白い!」があることですかね。
意外と2作目は人気が無いというか
いかにも普通だ。の一言でまとめてしまわれがちなんですが。。。。
理系人間の織り成す会話が面白すぎて色々と見地を改めさせられたんですけど。
トリック事態はあぁ。なるほど。
くらいで(解けなかったけど)落ち着きましたけど
この動機づけ・・・!!
私には絶対思いつかない動機でしたね。
なんていうんだろ。大方は推測できるんですけど、自分の中で妙な矛盾が生まれてるんですよ。
で、作中でそんな細かいところまで描くの!?というとこを読むと
あぁ!!!
みたいな。
犀川先生の台詞だけで悶絶死しそうです。
今回のアンナ的ロジカル台詞。
「内緒と沈黙は何処が違う?」
犀川は独り言を呟く。
「内緒は人間にしかできない。」
ちょ!もう!!!
だ い す き っ
独り言っていうのがまた・・・・ねぇ?(誰に意見を求めてるんだ。)
あとね
「責任と責任感の違いがわかるかい?」
「字数が違うわ」
「押しつけられたものか、そうでないかの違いだ」
とかもやばいね。
ひゃっふーぃ(何語。)
とりあえず、森博嗣やばいっす・・・・(笑
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posted by anna
at 02:09:00 │
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森博嗣「すべてがFになる」を読み終えた感想です。
読みかけの本をほうりだして、今日はひたすらコレのみを読んでいました。
長い! 面倒! 面白い! の微妙な3連符です。(何 の 話 だ 。)
いやぁ。。。もう森博嗣のロジックの虜ですよ。
ロジカリスト森博嗣バンザイ!!(勝手に名づけるな。)
「思い出と記憶って何処が違うか知ってる?」
「思い出は良いことばかり、記憶は嫌なことばかりだわ。」
「そんなことはないよ。嫌な思い出も、楽しい記憶もある。」
「じゃあ、何です?」
「思い出は 全部記憶しているけどね、 記憶は全部思い出せないんだ。」
うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
ロ ジ カ リ ス ト 森 博 嗣 !ヽ(゚▽゚*)乂(*゚▽゚)ノバンザーイ
読後感もあっさりしているけれど後ろ髪ひかれる。というカンジで上手くまとまっています。
とにかく、(しつこい位書きますが)この作者は
ロジックを巧みにあやつります。
人物描写が表面的です。
というのは、キャラクターの思考をきっちり描いており、外からというよりむしろ中からキャラクターの本質を見抜かせようとする手法をとっているからです。
なので、「天才」「変人」等の端的な言葉説明で終わっているものも多いです。ですが、ソレはそれ!みたいに割り切って読みすすめれます。
人気の理由は読んでみないとわかりません。
第1回メフィスト賞受賞。ミステリ好きには納得の結末が待っています。
これ以上語ったらネタバレしちゃうので感想にはなってませんがここらへんで!