posted by anna
at 22:41:50 │
EDIT
ネバーランド / 恩田陸
☆内容☆
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。
☆感想☆
はじめて読んだ時、
男子寮って素敵・・・・・!!
という感想が脳内をかすめました。既に子供のころからちょっと怪しい人だったんじゃないかな。と思います。
少年4人という設定がミステリアスで興味をそそられます。
中身も、淡々と進んでいく割には味気ないなー。という印象が少ないです。
ここらへんは恩田陸のするところの手腕なのであまり問題なく読めるかと(笑)
学校生活での青春だよなー。という印象かな。
こういうゲームを考え付くのも、この時期ならではの話はこびで、ラストの具合もとびぬけてびっくりするほどではないけど、ちゃんと小説として機能する仕掛けがほどこされています。
学生向け、といわれるとなんだか微妙です。
私としては、ちょっと歳をとってから、この年代をあわく思い出してほしいよなぁ・・・。という作品。
PR
posted by anna
at 17:23:00 │
EDIT
スペース /加納朋子
☆内容☆
クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは「謎」。駒子シリーズ第3作。『週刊アスキー』『ミステリーズ!』連載を単行本化。
☆著者からのコメント☆
はじめに
この本を手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございます。本作品は、『ななつのこ』『魔法飛行』(共に創元推理文庫)に続くシリーズ第三作にあたります。私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を耳にしつつ、お待たせすること十年以上……もう誰一人待ってくださってなんかいないのでは、と怯えつつ、ようやく『スペース』を上梓することができました。スローテンポにも程があると、我ながら呆れてしまいます。
そういう、なんとも間延びした間抜けなシリーズなので、この上お願いするのはあまりに厚かましくて気が引けるのですが、できましたら『スペース』単体ではなく、『ななつのこ』『魔法飛行』と順番に読んでいただけたらなあ……と。 もちろん、本作品だけでも完結したひとつのお話としてお読みいただくことはできます。ですから私のこのお願いは作者の単なるわがまま、もしくは「冷めないうちに食べてね」という、おかあさんの台詞のようなものとして、お心に留め置いていただけましたら幸いです。
(『スペース』巻頭より)
☆感想☆
なんというか、面白かったんですけど、
よくも悪くも駒子シリーズで
進展しやしねぇ!!
あとトリックというか、謎に
は途中で気づいてしまったのが残念。
うわぁ!そうだったんだ!!
という驚きが最近私の中で少ない。
久々にそんな驚きをしたのが「容疑者xの献身/東野圭吾」だったしなー。
アンナママ的にはそんなに面白くなかったらしい。
犯人がわかってるヤツは読んでてつまらないんですって。
で、スペースなんですけど、
とりあえず加納ワールドにはどっぷりたっぷりひかれると思います。
大変魅力的なオハナシです。
ただ、そろそろ2人の関係を進展させて書いてほしいな、というのが読者の気持ちかなー。
これを読む前には「ななつのこ」と「魔法飛行」を読んだ方がよろしいかと。
順番にレビューしろよ、私。と、今思いました。
posted by anna
at 02:26:21 │
EDIT
連日、少女漫画のレビューが並びます。
うん。とりあえず本棚のかたっぱしからレビュー書いていこうとか思ったりしたりするわけないなんてそんなわけなくもないかな☆みたいな。
つまり、するんですね。
あぁ愛しの番長さま/藤方まゆ
☆あらすじ☆
家庭の事情で私立高校から工業高校へ転校して来たそうか。行ってみると男子850人、女子はそうかたった一人な上、このご時世に番長が存在!! しかも同じクラスの加藤くんは、番長と何か揉めているようで――!? ウワサの工業高校ライフ!
☆感想☆
とりあえず、読みましょう。
そして、この妙にツボる謎を誰か教えてください。(爆)
この人の作品ってデビュー前からそうなんですけど(ってか結構古くからチェックしてるんだな、自分・・・。)1回目は「中々面白かったな☆」とかで終わるんですよ。
3回目くらいから妙にやみつきになるのは何故なんでしょうかね・・・。
主人公は転校生の女の子;平山そうか。
両親が離婚して母親に引き取られます。一人で働いて家計を支える母を助けようと私立校から就職しやすくなる公立の工業へ転校します。手に職精神です!
離婚なんかも、暗いネタとして取り沙汰される話は多いですけど、これはあくまできっかけとしてくらいしか使ってないネタで、特に重い話が出てきたりしないのが好印象。
「番長を倒した者が次の番長」というシンプルなルールにのっとって力関係が構築される高校。
今どき番長がいるなんて素敵☆
とかこっそり思ったりした。
で、偶然番長を倒しちゃって、八百人以上の子分を従える身になってしまった、ヒロインそうかの運命や如何に!?
なお話です。
外見とはウラハラな学生達も好印象。
逆ハーレムな(工業高校)設定なのに3角関係にならないのとかも良い!!
ボケボケ☆そうかとお母さん気質加藤とのラブ要素もなくはない。腐っても乙女漫画。
そして香る昭和のかおり。初コミックスって本当ですか!?ってな感じでテンポ良いのでオススメです~。
ちなみに、私、この漫画の発売日に
本屋4軒ハシゴしました。
初コミックスなんで小さい本屋さんではとりあつかってなくて困りましたよ~>△<
見つけたときに「あったぁぁぁ」なんて感じで即買いでした。(苦笑)
2巻も5月発売です!
はっちゃけ☆学園モノが読みたい人に是非!
posted by anna
at 01:36:14 │
EDIT
花の名前 / 斉藤けん
☆あらすじ☆
事故で両親を失い、ショックから心を閉ざしてしまった蝶子(ちょうこ)。そんな彼女を引き取ったのは、遠縁の小説家・京(けい)だった。彼もまた心に闇を抱えていて――。小説「花名(はな)」に込められた京の想いとは!? 想いを紡ぐラブロマンス。 2005年6月刊。
☆感想☆
えーっと、
これはですね・・・・。
コミックス化の半年以上前から、本誌にて惚れていた私は
良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い良い(エンドレス)
言いつづけていたある意味ストーカー的に好きな作品です。
そしてオススメ度もハンパなかった気がする。
当時、まわりにいた友達、ごめん(涙)
そういや、この作品にはちょっとエピソードが。
白●社に、「コミックス化してください!」と何度かメールを送ったことがあります。
返信に
「予定はありません。」と2度ほどかかれ、3度目に「現在、検討中です。」と来たときの喜びようといったら!(誰もそんな話はきいてない。)
と、ちょっと色々な意味で思い出深い作品です。
さて、いいかげん内容に触れなさい、私。ということで、内容の感想ですが
1巻は特に静かに進んでいきます。
親を事故で失い、悲しみにくれるまま親戚の作家(京)の家へ居候することとなった蝶子。
居候の間の家事、そして庭の手入れ、京との何気ない生活の中で心をとりもどしていく蝶子が儚く描かれています。好印象。
一方、京の方も謎が深く、暗い心情を持っていますが、蝶子と生活することにより、人間の温かさを知っていき、 二人をモデルにした今までとは違った作風の一冊の小説を書き上げます。
①に出てくるのは、蝶子、京、あと京の担当;秋山の3人です。(ゲスト除く)
これが②巻になってきますと、蝶子ちゃんがだんだんと積極的になってきますので大学のサークルなんかも登場したり、京の確信部分に触れたりします。
とにかく、心情描写の濃い作品です。
明るく、はじけたお話が沢山存在する一方で、このようなゆったり読めるような漫画はまだジャンルが狭く、なかなか未開拓の地とはなっていますが、その先駆者ともいえる作品になるかもしれません。
現在、3巻まで出てまして、以下続刊です。
ゆったりは読めますが、波乱万丈度も抜群なので、先が気になるぅぅううううぅ!!
な人は完結してから読むか、①巻でとどまるかをオススメします・・・・・。
ちなみに私、基本的に本誌派なのですが、某話の時に2ヶ月待ちぼうけをくらい(※本誌は隔月連載雑誌)壊れるかと思いました。(結構本気。
posted by anna
at 22:23:48 │
EDIT
☆内容☆
同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が導きでした真実は何を意味するのか。
☆感想☆
王道ミステリだ・・・!!
しかも密室・・・・・・!!!
と思ったのがまず。
森ミステリの不思議なトコは読み終えた時の
「うわー面白かった!」に負けないくらい
読んでる途中の
「うわ!面白い!」があることですかね。
意外と2作目は人気が無いというか
いかにも普通だ。の一言でまとめてしまわれがちなんですが。。。。
理系人間の織り成す会話が面白すぎて色々と見地を改めさせられたんですけど。
トリック事態はあぁ。なるほど。
くらいで(解けなかったけど)落ち着きましたけど
この動機づけ・・・!!
私には絶対思いつかない動機でしたね。
なんていうんだろ。大方は推測できるんですけど、自分の中で妙な矛盾が生まれてるんですよ。
で、作中でそんな細かいところまで描くの!?というとこを読むと
あぁ!!!
みたいな。
犀川先生の台詞だけで悶絶死しそうです。
今回のアンナ的ロジカル台詞。
「内緒と沈黙は何処が違う?」
犀川は独り言を呟く。
「内緒は人間にしかできない。」
ちょ!もう!!!
だ い す き っ
独り言っていうのがまた・・・・ねぇ?(誰に意見を求めてるんだ。)
あとね
「責任と責任感の違いがわかるかい?」
「字数が違うわ」
「押しつけられたものか、そうでないかの違いだ」
とかもやばいね。
ひゃっふーぃ(何語。)
とりあえず、森博嗣やばいっす・・・・(笑