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infinity space ~a book report~

アンナの徒然感想部屋

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  posted by at 20:18:58 │EDIT
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ネバーランド

  posted by anna at 22:41:50 │EDIT

ネバーランド / 恩田陸

☆内容☆
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。 

☆感想☆

はじめて読んだ時、

男子寮って素敵・・・・・!!

という感想が脳内をかすめました。既に子供のころからちょっと怪しい人だったんじゃないかな。と思います。
少年4人という設定がミステリアスで興味をそそられます。
中身も、淡々と進んでいく割には味気ないなー。という印象が少ないです。
ここらへんは恩田陸のするところの手腕なのであまり問題なく読めるかと(笑)

学校生活での青春だよなー。という印象かな。
こういうゲームを考え付くのも、この時期ならではの話はこびで、ラストの具合もとびぬけてびっくりするほどではないけど、ちゃんと小説として機能する仕掛けがほどこされています。

学生向け、といわれるとなんだか微妙です。
私としては、ちょっと歳をとってから、この年代をあわく思い出してほしいよなぁ・・・。という作品。






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ネクロポリス

  posted by anna at 00:26:01 │EDIT

【作品紹介】
懐かしい故人と再会できる聖地―アナザー・ヒル。死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が―めくるめく想像力でつづられる謎とファンタジーの結晶体。

ちなみに謡い文句がコレ↓

 死者が現われる土地――V.ファーで起こる連続殺人、そして「ヒガン」という不可思議な儀式。東洋と西洋、過去と現在、生と死、あらゆる境界線が揺らぐ世界観を、いまだかつてないスケールで描き、ミステリーとファンタジーの融合を果たした恩田陸の最高傑作! 本屋大賞&吉川英治新人文学賞W受賞『夜のピクニック』、直木賞候補作『ユージニア』につづき、さらなる新境地に挑んだ渾身の1600枚! 


まぁ・・・渾身の1600枚だったんですけど・・・。
いや、面白いよ?さすが恩田陸!ってカンジだったんですけどね。

オチ弱というか拍子抜け。というか・・・。

 恩田陸にしては珍しく、いきなり世界感をぶつけてきます。ある程度の「入り」がいつもあるんですけど、そこが不思議でした。

なので、いきなり何の話し!?と思わざるをえない。
そこが興味を持たせるポイントだったのかもしれないけれど、上手く入り込めずに私はそのまま世界からはじき出されてしまいました。
世界感を自分の中に構築できなかったというか・・・。なので、矛盾点も多い。 
 

 
それはともかく、自分のテリトリーにひきずりこもうとする恩田手腕はさすがとしか言いようがありません。
上巻の真中~下巻の真中まではノンストップで読みすすんでいきました。さすがです。

ただ、そのオチが、そんなんあり!?みたいな。
はっきり行って、オチてません。
 
ぐだぐだしすぎというか、折角の伏線を上手く拾わずに終わってしまうんですよ。
恩田陸には意図的としてよくある話ですが、これではもっときちんと拾ってほしかったな、というのが私の意見。

ただ、此処を拾わないからこそ文学価値があるのだとする意見は否めません。
ミステリーとファンタジーを混ぜた結果の副作用、というカンジでしょうか・・・・。

上下巻じゃなくて、上中下巻ならもっと面白い作品だろうなぁ。としみじみ思います。もっと長くてもよかったよ、この設定なら。折角の伏線がもったいないです。





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