posted by anna
at 00:26:01 │
EDIT
【作品紹介】
懐かしい故人と再会できる聖地―アナザー・ヒル。死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が―めくるめく想像力でつづられる謎とファンタジーの結晶体。
ちなみに謡い文句がコレ↓
死者が現われる土地――V.ファーで起こる連続殺人、そして「ヒガン」という不可思議な儀式。東洋と西洋、過去と現在、生と死、あらゆる境界線が揺らぐ世界観を、いまだかつてないスケールで描き、ミステリーとファンタジーの融合を果たした恩田陸の最高傑作! 本屋大賞&吉川英治新人文学賞W受賞『夜のピクニック』、直木賞候補作『ユージニア』につづき、さらなる新境地に挑んだ渾身の1600枚!
まぁ・・・渾身の1600枚だったんですけど・・・。
いや、面白いよ?さすが恩田陸!ってカンジだったんですけどね。
オチ弱というか拍子抜け。というか・・・。
恩田陸にしては珍しく、いきなり世界感をぶつけてきます。ある程度の「入り」がいつもあるんですけど、そこが不思議でした。
なので、いきなり何の話し!?と思わざるをえない。
そこが興味を持たせるポイントだったのかもしれないけれど、上手く入り込めずに私はそのまま世界からはじき出されてしまいました。
世界感を自分の中に構築できなかったというか・・・。なので、矛盾点も多い。
それはともかく、自分のテリトリーにひきずりこもうとする恩田手腕はさすがとしか言いようがありません。
上巻の真中~下巻の真中まではノンストップで読みすすんでいきました。さすがです。
ただ、そのオチが、そんなんあり!?みたいな。
はっきり行って、オチてません。
ぐだぐだしすぎというか、折角の伏線を上手く拾わずに終わってしまうんですよ。
恩田陸には意図的としてよくある話ですが、これではもっときちんと拾ってほしかったな、というのが私の意見。
ただ、此処を拾わないからこそ文学価値があるのだとする意見は否めません。
ミステリーとファンタジーを混ぜた結果の副作用、というカンジでしょうか・・・・。
上下巻じゃなくて、上中下巻ならもっと面白い作品だろうなぁ。としみじみ思います。もっと長くてもよかったよ、この設定なら。折角の伏線がもったいないです。
ちょっと文字サイズは大きめでお送りします。
そういや、最近、不思議な夢をみました。
恩田陸は、不特定多数の小学生だった。という夢。
意味がよくわかりませんね。
つまり、こういうことです。
恩田陸という人間は本来存在せず、ひとりの人間が裏で糸をひいていて、想像豊かな小学6年生の子供達にある程度の設定だけ書いて、各々が好きなように物語を書かす。というもの。
一見ありえそうにないんだけど、すごい想像じゃないですか?
つまり、ゴーストライターどころか、恩田陸という集合体の名称があって、それで話を書いていくんですよ。
だから、色んなジャンルの違うお話が次々とかけるというわけ。
しかも、その小学生、書き終わったら、その糸をひく人間に殺されてしまうという・・・・。
シュールすぎだろ、自分。と思わなくもなかった・・・・!!
とりあえずそんな話。
恩田陸って、ひとつひとつの作品で方向性があまりにもバラバラなんですよ。
だからすごく不安になる。
本当に同じ人が書いてるの??と思う作品もいくつかあって、
そんな不安から今回の夢をみたんだと思うのね。
でもこの背景には明らかに再放送中の(嵌ってる)アンフェアが主軸になってると思う。
ゴーストライター
殺人
この2つがね!!(苦笑)
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