posted by anna
at 22:07:07 │
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螺旋階段のアリス / 加納朋子
大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが
―事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。…亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていないという調査を頼む妻。人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクターに託して描く七つの物語。
加納ミステリ大好きなんですが、
コレは
タイトル勝ちな作品でしたね。
はじめて読んだのはハード本だったのですが、文庫本で出て、即買いました。
7編からなる小さなほのぼのミステリを主題としていて、謎解きが自分でも出来てしまうというのが乙な一品。
加納ミステリの3分の1は読んでる途中に絡みあった紐を解きほぐすことが出来ました。私は、ですが。
なので、多分、もっと解ける人もいっぱいいると思う~vv
解ける=展開がわかって面白くない。
というセオリーが通じないのがこの加納朋子です。
アリス大好きアンナですが、
アリスは特に関係ありません。
時折、オマージュとして(ディズニーではなく原作を)使っていること、主人公助手の女の子の名前くらいじゃないでしょうか・・・・。
特にドロドロしたところもないので(さすが加納作品!)ミステリ好きじゃない方でも手にとりやすく、短編集なので読みやすい一冊。
個人的には「最上階のアリス」が好きかなー。
個人的にはアリスシリーズより、駒子シリーズの方が好きなのだけれども。
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